代表取締役社長 阿久津勇一さん

私が代表を務める有限会社ノースファクトリーは創業が平成4年なので、かれこれ30年以上の歴史になります。弊社はアパレル製品のプレスやデリバリーを主な業務としていますが、時代と共に業界のあり方や流通なども変化してきているので、私たちも柔軟に対応してビジネスを進化させています。

樋浦さんとの出会いは、ある友人の紹介でした。樋浦さんは独立したばかりの中小企業診断士とのことでしたが、彼の情報量やネットワークが素晴らしく、とにかく引き出しの多さにびっくりしたのを覚えています。

その時すでに私の会社には長年お付き合いをしている会計士の方がいたのですが、仕事は申し分なくやってくれる一方、最新の情報を常にキャッチアップしているかというと、少し不安な部分もありました。時代がめまぐるしく変化する中で、会社の将来を共に考える相手としては樋浦さんのような方がいいのかなと思い、私は出会ったその日のうちに樋浦さんに仕事をお願いすることを心に決めました。

30年以上会社をやっていますが、そろそろ近い将来訪れる事業承継についても考えはじめています。幸いなことに30年の間で会社は大きくなり従業員も今では50名近くいるので、さすがにあっさりと会社を畳むわけにもいきません。そこで、樋浦さんとも相談しながら見えてきた方向性としては、新たに別会社をつくり社員がそちらに移行するような形です。まだどうなるかわかりませんが、これから数年かけて最適な会社のあり方を見極めたいと思っています。

このような相談を樋浦さんにできるのも、樋浦さんが日頃から私たちの会社に関心を持って、自ら深く関わっていこうとしてくださっているからです。月次では弊社まで足を運んでくれますし、従業員の様子も気にかけてくれています。樋浦さんは自らが顧問をしている会社に対して当事者意識を持って丁寧に接しているのだなと感じますね。

樋浦さんは補助金や助成金など制度的なことにも詳しいので、こちらが利用できる制度は取り入れて会社としての経費負担を削減しています。これが会計士さんや税理士さんであればここまでの提案はないと思いますが、中小企業診断士だからこそ中小企業に関係する様々な制度に精通しているのでしょうね。

樋浦さんは会社として独立したばかりであり、私もまだまだ挑戦したいことがたくさんあるので、若い人の感性を取り入れてどんどん新しいことを仕掛けていきたいと思っています。樋浦さんはこちらにはないものをたくさん持っていますし、一方私からも経営者の先輩として樋浦さんにアドバイスできることがあるかもしれません。樋浦さんのアンテナとこちらの経験のどちらも活かしながら、共に成長していけたらいいなと思っています。